日本画と筆と私達

水墨画は筆と墨を使って描く絵画です。墨の濃淡や描線の強弱、ぼかしといった手法を特徴とするもので、描く紙の品質によっても雰囲気が変わってきます。

鎌倉時代(1185~1333年)に中国からもたらされた後、室町時代(1333~1573年)に最も栄えました。当初は禅宗にちなんだ宗教画が多かったようですが、15世紀ごろになると風景や花鳥などの画題が扱われるようになりました。

日本における水墨画は雪舟という画僧によって大成されました。彼は本場中国で水墨画の画法を学んだ後、独自の画風を作り上げました。また、その頃から日本独自の日本画が誕生し、岩絵具という顔料を使ってカラフルな色彩で表現する画風も出てきて、その後狩野派の屏風絵に代表される絢爛な絵画も日本画として現れるようになりました。

我が社では水墨画・日本画用の筆を「一龍(いちりゅう)」と「古城園(こじょうえん)」のブランドで製造・販売しております。我が社の小売り店舗「筆匠古城園(ひっしょうこじょうえん)」では、水墨画・日本画用の様々な筆のみならず、墨や顔彩、各種・各サイズの水墨画用紙も取り揃えております。