熊野筆ってなぁに?
「熊野筆」は、下記(1)、(2)の規程により製造された毛筆、画筆、化粧筆、刷筆とします。(注:熊野筆は、標準文字商標のため様々な字体があります。)
(1)経済産業大臣指定伝統的工芸品熊野筆
1. 技術・技法
火のし、毛もみには、籾殻の灰を用いること。
寸切りには、寸木及びはさみを用いること。
混毛は、練りまぜ(盆まぜをした後、練りまぜをする場合を含む)によること。
糸締めには、麻糸を使用すること。
2. 原材料
穂首は、ヤギ、ウマ、シカ、タヌキ、イタチ若しくはネコの毛又は、これらと同等の材質を有する獣毛とすること。
軸の素材は、竹又は木とすること。
3. 製造される地域
広島県安芸郡熊野町
(この規定では100年以上の期間上記の製法で作り続けられた筆になりますので、実質的には書道筆と水墨画筆だけが対象になります。)
(2) 上記指定外の筆類
筆において一番大切な機能部分であり命の部分は、穂首であり、この穂首を熊野で製造することを以って熊野筆とします。
使用する原毛は、獣毛、化繊毛、植物繊維、羽根、胎毛等とします。
熊野筆の製造事業所は、熊野町内とします。但し外注先は、熊野町及びその周辺地域とします。
以上を基本とする下記の書筆、日本画筆、洋画筆、化粧筆、刷毛を熊野筆とします。
熊野筆事業協同組合は、平成16年12月に「熊野筆」という団体商標登録を取得しました。
これにもとづき、「熊野筆」(毛筆・画筆・化粧筆)の統一ブランドマーク(通称「Kマーク」)を制作しました。
「Kマーク」の意味するところは、KUMANOFUDEのKであり、3本の線は書(黒)・化粧(赤)・画(黄)の世界を表し、動きは協同と成長を意味しています。
製品の統一ブランドマークを表示することで、熊野製の筆であることが消費者にわかりやすく知らせることができるとともに、他製品との差別化を図ることを目的としています。さらに、現在まで熊野地域(広島県熊野町)で培ってきた技術力・品質・信頼性などをもとに、製造業者が一致団結して、より一層すぐれた筆づくりを行うことを目的としています。
これらの活動を通じて、より強固な地域ブランドを確立し、広島発!世界へ発信する「熊野筆」として飛躍していきます。
熊野町内で製造されている『熊野筆』にはブランドマーク証紙(「Kマーク」シール)が貼付されています。
『証紙番号』により生産者、生産履歴など確認することが出来ます。
【熊野筆に関するお問い合わせ先】
熊野筆事業協同組合
広島県安芸郡熊野町3566番地2(Tel 082-854-0074)