書道筆の新ブランド "TONSU" を発表



熊野筆なかでも筆づくり150年の歴史のある広島筆産業株式会社(本社:広島県安芸郡熊野町、代表:城本健司)から、文字をアイコニックにつかい木質の軸を使用した書道筆や、ユニークな形状をしたデザインの書道筆の新ブランド「TONSU」を秋に向けて発売いたします。このブランドは、エコなデザインに長けているデザイナー Takumi Shimamura のディレクションのもと、新しい書道筆のライフスタイルの提案をしてまいります。

”筆の都”熊野でも150年以上の歴史を誇るのが広島筆産業株式会社です。主力商品の書道筆は小学生のエントリーユーザーから書家まで広いラインナップを取り揃えています。アメリカ市場での書道の普及のためのワークショップや書道コンテストの開催から欧州での展示会への出展等で海外のマーケットにも挑戦しています。2000年代からは自社ブランドの化粧筆の生産にも取り組み数多くの熊野の化粧筆をつくっています。2023年1月には新化粧筆ブランド「kimeri」を発表。パリで開催された Maison & Objet 展示会にて発表し、大好評を得ている。

広島県安芸郡熊野町は日本の誇る伝統的工芸品「熊野筆®」の産地として栄えてきました。熊野筆®とは、熊野筆事業協同組合が保有する団体商標で、熊野町で作られる筆で、一定の条件を備えた筆だけがその商標を使うことができます。

熊野筆®の起源は江戸時代末期にさかのぼります。農閑期になると農民が出稼ぎに行き、近畿地方から筆や墨を仕入れて山陽道で行商をしながら帰ってきていました。その後熊野に筆づくりが伝えられ、次第に熊野でも筆づくりが盛んになりました。

1975年には国の伝統的工芸品に指定され、技術や伝統が現在へ受け継がれその技術を生かした画筆や化粧筆などの様々な筆が熊野町内で生産されています。熊野町には現在20社以上の筆メーカーがあり、住民約24,000人のうち、約2,500人が筆づくりに携わっていると言われています。町が産地として一つになって筆づくりに取り組んでおり、今では日本一の筆の産地です。

毛を選別して、不要な毛を間引きながら、様々な毛を丁寧にそして均一に混毛して、穂首を作るという一連の工程は、熟練の職人による手作業で行われています。一本一本の毛の先まで神経を尖らせた、美しいものづくりが熊野筆を支えています。一度も穂先をカットされたことのないための繊細で適度なコシや穂先のまとまり、墨含みの良さといった機能性の高さが熊野筆の特徴になっています。

新ブランドTONSU(トンスー)は長い伝統と確かな職人技を持つ広島筆産業株式会社の新書道筆ブランドです。

トンスーとは筆の書き始めに紙に筆を置いた時が始筆(トン)、横に動かした時が送筆(スー)、最後に筆を止めた時が終筆(トン)という漢字を筆で書くときに生まれるリズム(折法)のことを指しています。初心者から上級者まで楽しめる書道筆を目指しモバイルをテーマにした超小型書道セットやどこでも筆が使えるペンスタイルの筆。筆の作法のっとった全く新しい書道体験のできるアイコニックな書道筆を提案します。

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