この毛は、衣類などに使われる「羊毛」ではなく、中国の江南地方に棲息する山羊(やまひつじ)の毛で、通常の山羊と区別するために、山羊毛(さんようもう)とも呼ばれます。
馬は、栗毛・白毛・青毛の三種類の毛色があり、体の殆どの部分が、筆の原料として使われます。 特に、尾脇毛と呼ばれる尻尾の付け根に生えている毛は、弾力があり、毛先が鋭く尖っていて、剛亳筆や兼毛筆によく使われます。中でも白馬の尾脇毛は良質です。
毛先が鋭く弾力があり、毛が長いことから、主に太筆の命毛として使われます。
毛は太くて硬く、先は鋭く尖っています。毛の根元が空洞になっていて、墨の含みがよいのが特徴です。弾力は強いのですが、まとまりに欠けますので、穂の根元に力毛として使います。夏に取った毛を夏毛、冬に取った毛を冬毛と呼びます。
鼬毛は尻尾の毛だけを使います。 毛先が細く弾力が強いので、毛質はすこぶる良好です。中国の北部からモンゴル、更にロシアなど、寒い地域に棲息するものほど毛質が良好です。
毛の長さが短いので、細筆だけしか使えません。毛先はとても鋭く、弾力が強いのが特徴です。柔らかい毛と混ぜ合わせることで、力毛として使います。
兎の毛には、紫亳と呼ばれる先が黒色の毛と、野兎の毛の2種類があります。 いずれも、先が鋭く尖って弾力があり、細筆の命毛に使います。
この毛は通常玉毛(たまけ)と呼ばれ、点付筆・面相筆や細筆に使います。細い線を書く筆に使います。
リス毛は、主に最高級の化粧ブラシに使用します。フェイス用など比較的大きな穂先にボリュームたっぷり使うことで、特別な肌触りでメークアップをフィニッシュすることができます。
以上、筆の穂先に使われる主な毛をご紹介しましたが、これらの他にも、色々な動物の毛を使って、それぞれの筆が作られます。そして、これらの毛は、その殆どを外国から輸入しています。